--tear--
愁は駅に自転車を止めていた。
あたしも家まで近いけど、危ないから電車で帰ることにした。

「じゃあ、またね。」
あたしは愁に手を振って改札口に向かった。

「待って!」
愁は自転車から降りて走ってきた。
「どうしたの?」
「携番!…おしえて。」

そういえば、愁とは学校で話すだけで携番なんて知らなかった。
「あ・・うん。」
あたし達は番号を交換した。
「家帰ったらメールしてね。」
「うん。」
あたしは少し嬉しかった。

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