--tear--
次の日の放課後から準備は着々と進んだ。
クラスで決めた結果、女子は全員メイドの服を着ることになった。
本当にありえない…。

「ミシン持ってきたよ~!」
梨花は先生からミシンを何台か借りてきた。
顔に似合わず、梨花は服作りが得意らしい。
見た目はすっごいギャルなのに…。

「全員分作るの?」
「あったりまえ~!」
余裕で答えた梨花は、口だけじゃなかった。
本当に上手。
お店で売れそうなくらいだった。

気付けば7時すぎ。
そろそろ帰らないと、暗くなってくる。

「皆~、そろそろ帰ろ~!」
あたし達は教室を出た。
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