--tear--
その日の夜、真衣から電話が着た。

『澪~今日はありがとね!』
「真衣があたしのことハメたんでしょ~?」
あたしは少し不機嫌そうに言った。
『も~そんな怒んないでよっ。今度アイスおごるからさ!」
「物で誤魔化した~!ま、良いけど!」
真衣は単純だけど、アイスでつられるあたしも単純化も・・。

「てゆうか、今日真衣が話しかけた高宮君って子、あたし何処かで見たことあるんだよね~…。」
実は屋上に行って、真衣が話しかけた時から気になっていた。
どっかで見たことがある…。
『澪覚えてないの?塾一緒だったじゃん!あたしが格好良いって言ってた人だよ!』
「あ!思い出した!あの人だったんだ~。」
たしかに真衣が格好良いって言ってた気がする。
見た目的に好青年でモテそうだしね…。
『これから毎日屋上通うから、付き合ってね!」
「え~!!やだ~。」
『ま~良いじゃん!じゃ、また明日~』
「ちょ、待っ…」
真衣は一方的に電話を切った。
本当に自己中なんだから…。
あたしの事も考えてよね!!

そうは言っても、
結局は真衣のわがままに付き合っている自分がいた。
< 8 / 33 >

この作品をシェア

pagetop