天然彼女の1日

下校


ゆい下校中。


「今日ね、今日ね!」


ゆいは嬉しそうに今日の出来事を喋っていた。

時々、なにもない所で転びながら。


あ、そーだ!


「なぁゆい、脳内メーカーってやった事ある?」


「脳内メーカー?知らない」


「これだよ、じゃ、やってみよーぜ」


俺はカチカチとゆいの生年月日と名前を入力した。


あ、出た。



「ぷ!お前…天然と寝る、しかねーじゃん!!」


「な!なぁ!?」

ゆいは俺から携帯を奪うと「ほ…ほんとだ…」と呟いた。


「当たってんじゃん!」


「ぷぷ!」


「なんだよ?」


「だぁーって、ゆいは、ウナギとか、マグロとかじゃないんだよ!だから、天然とかそう言うの、ないよ!ユウはおかしいよ!」


うん。



おかしいのは

お前だよな。



天然と言う意味を知らない、


お前だよな。
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