SING
アナタ
「行ってきます!」

7時、家を出発する。


本当は家から役所までは近いから7時半に出れば間に合うのだけど、一番乗りが好きなわたしは早めに家を出る。

この時間はあまり人通りもなく、静かだ。


まあ、音楽を聞いているからあまり変わりないけど。


わたしは昨日お母さんと話した拓也のことをぼんやり考えたりしながら、いつもどおり道を歩いていた。
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