SING
「はい、これ、拓也の家電。」

わたしはケータイの、アドレス帳の画面をお母さんに見せた。

「ありがとう。じゃあ電話してくるわね。毛布かけてあげて。」

「うん。」


眠りきった二人は、遊びきった顔をしている。

わたしは二人を起こさないようにそっと毛布をかけた。

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