SING
拓也はいくらわたしが叫んでも起きない。

お酒が弱いなら飲まなきゃいいのに。


拓也は、仕事終わりに同僚と飲みに行ってどんちゃん騒ぎとかしたりするんだろうか。

昨日の飲みっぷりだとそんな感じだ。

わたしの職場はあんまりそういう関係がないから、少し羨ましい。

まあ、飲みにいってもまだわたしは未成年なんだけど。


「はい、朝ご飯。食べたらさっさと着替えなさい。」

お母さんがお姉ちゃんにご飯を出した。

お母さんはちゃんと拓也の分も作っていた。
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