SING
結局、拓也が起きたのは十時過ぎで、ちゃっかり朝ご飯を食べてから帰って行った。


「で、結局何しに来たの、あいつ。お土産とか言って、完全にお母さんのご飯目当てじゃん。」

確かにお母さんの料理は美味しいけど。


「ヤヨイに会いに来たんでしょ。」

お姉ちゃんが言った。

「はい?」

「拓也君、絶対ヤヨイが好きだって。」

お姉ちゃんは何故か爆笑している。

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