夢をみさせて

「さてと。その彼って
2年やったっけ?
とりあえず2年の出し物片っ端から当たってみるかする?」

と学校の門の前で
私の肩をぽんぽん
叩きながら麻友は
言いました。


受付でチケットを渡し、
パンフレットをもらいました。


「2年の展示は東棟の
3階みたいやねぇ」

麻友はきょろきょろしながら
言いました。


「でも展示は1組と3組と
5組しかやってへんみたい」

私はパンフレットに目を
戻して他のクラスはなにを
しているのか探しました。

「あ!模擬店!」

2人で同時に大きな声ですぐに顔を合わせて笑いました。




でも私が楽しかったのは
ここまででした。

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