夢をみさせて
友達の麻友(まゆ)は

「どうせ愛乃(よしの)の
存在なんか気づいても
ないんやし一緒の車両でも
かまへんやん」

って言いますが
やっぱり勇気が
ありません。


だから一つとなりの
乗車を待つ列。


私はそこに並び毎日
あの人を見ていました。

ぼんやり自分の影を
ながめてるフリをして。

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