夢をみさせて

「それに
文化祭のことも。
行ってよかったと思ってる。
もし行ってなかったら
彼について何も知らないままで
今もいただろうし。
そんなんお笑いやん?」

「でもあの子、
彼女とちゃうかも
しれへんやん?
もうちょっと…」

彼女がそこまで言ったとき
私は彼女の言葉を遮って

「ありがとう。
でももういいから…」

静かに答えました。



本当にもうこれ以上傷つくのは…。

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