夢をみさせて

傘を持ってきてなかった私は
外の天気が気になったので
他のフロアで寄り道もせず

足早に5階の文房具売り場へと
急ぎました。

「えーっと…
コバルトグリーン…」


指差ししながら一色づつ
確かめながら
探していきました。

背伸びして少し高い棚から順番に。

「あった!最後の一色…」


思わず声が出て取ろうとしたとき。


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