夢をみさせて

電車のドアが
閉まり少し走りだしたころ。


「あの・・・
おはようございます
この前は・・・・」

多分生まれて
初めてっていうくらいの
勇気をもって。



手が震えているのが
自分でも
わかりました。


冬の朝は寒いはずなのに
自分だけすごく暑いのが
わかりました。



彼は一瞬、

迷った顔をしましたが
すぐに私に気づいて
くれました。


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