夢をみさせて

「あ、あの。別にいいですから
そんな高いもんじゃないし…
私が勝手に買ったもんだし」

慌てて断ると

「でも悪いし…
えっと…財布…」

彼は彼の降りる駅が
近くなり焦って探しだしました。


電車のアナウンスの
降りる駅の案内が聞こえました。

「ごめん、明日でもいい?
またこの時間の電車に
乗るやんね?」

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