●罰ゲームの会●
「私、人の顔覚えるの得意なんだー」


本当のことは言わないでおこー、今二人きりだし誤解されても困っちゃう


「…オレもすぐ分かったけどな」


ぱっと目をそらし、真っ赤な顔で彗くんが言う


「オレ先月からここ住んでるから、入学までヒマでよくあっこのレンタル行ってたんだ」


「えーっ!そうなんだ?全然気づかなかった…」


「兄貴のカードで借りてたし、受付ん時ナミダに当たったことないし…


で、今日の飲み会ん時もすげー似てるな…って思ってたら本人だった」
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