●罰ゲームの会●
海藤智露…と名簿に書いてあった


カイドウ…トモロ?


何て読むんだろ…そう思ってぼーっとしてると彼が私にペンを差し出す


「ハイ、名前書いて」


「あっハイ…」


私が先に並んでたのにいつの間にか主導権は彼が握っていた


慌てて名簿に名前を書く


「…ふ~ん、オーツキ…ナマン?」


ナマン!?


菜満って書いて、ナミダとはなかなか読めないけど、ナマンって…んな名前なわけないじゃない


「ははっ、またそーいう顔するんだ?キミ言葉より先に表情に出るよなあ~」


そう言って大きめの口を開けて、はははっと笑う


しまった…私、そんな変な顔してたんだ?


「とりあえず行こっか」
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