●罰ゲームの会●
子供にお菓子をあげるような感じで渡されたもんだから、つい吹き出してしまう


「そんなあ~、チョコくれなくてもコーヒー入れますよ…えっと…海堂さんでしたっけ?」


カップにコーヒーを注ぐ準備をしながら、とりあえずチョコを受け取る


「トモでいーよ」


そう言ってふわりと笑った笑顔がこれから私の宝物になることを


トクンと波打つ心臓の高鳴りが私に密かに告げていた…


後で知ったけど、彼の名前はカイドウトモロー


みんな彼をトモって呼ぶんだ
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