●罰ゲームの会●
「お~い、ナミダ!こっちこっち!」


私と華が歩く距離から少し離れた所に、大きく手を振る彗くんの姿が見えた


「うわ~、相変わらず恥ずかしいヤツ。じゃ、ナミダ頑張ってね。私は席で応援してるから」


華はそんな彗くんを見かけると、苦笑して私の元を離れて行った


「あっれ?華ちゃんどこ行ったん?」


彗くんの近くまで歩いて行くと、彼はキョトンとして華の行方を探す


「さ、そんな事より。彗くん、今日頑張ろうね」


「ん?あぁ」


今日は大学の学祭の日。うちのサークル、普段は得体の知れない数々のイベントをやってるんだけど、たまに本業の演劇部の活動がある


今日が、まさにその活動日だった
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