●罰ゲームの会●
ミタカさんのライブの時、タカシくんが私に言ったように


私は主人公をやらされた。しかも本当に、全く台詞のない役だった


だから台詞を覚える苦労もなく


しかも、この役にトモさんの想いが込められてるとは…この役柄をこの日この舞台で演じるまでは全く気づかなかった


「あ!彗くん。ミタカさんの写真、華に見せといたよ?」


「そっか。何だって?」


「あの人元気にしてるんだ~?って。あんま興味なさげだった」


「それだけ?」


「ムカついたままオサラバなんて有り得ないって」


「ハハッ、そっか。じゃあちょっとは見込みあんのかな」


彗くんが嬉しそうに笑う


その笑顔を見て、私の心も弾む
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