●罰ゲームの会●
「ま、何はともあれ。今日のライブが成功したんだからいーってコトにしません?


まぁ、オレらの願いは叶わなかったわけだけど」


そう言ってトモさんが、ミタカさんの方を見る


「お前ら、勝手な事しやがって」


ミタカさんは彗くんを軽く睨むと、みんなを見渡して笑顔になる


「つー事で、今から今回の罰ゲームの内容を発表します」


トモさんがいきなり、その場に立ち上がった


「へ…?」


もう全てが終わったと思っていた彗くんは、テーブルにつこうとしていた肘を、滑稽にも滑らせる


あらま。絵に描いたような、分かりやすい光景だなと思いつつ、そんな彗くんを見て私の顔も綻ぶ
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