●罰ゲームの会●
「コーイチ…彼女を大切にしてあげてよ、私こーゆうのヤだから」


ぐいっとコーイチの胸を押し返す


「ごめんな…オレ…」


「行っていいよ…」


笑って別れよう、唇をかんで笑顔で手をふった


悔しい…何でこんな人と付き合ったんだろ


バイト先で会う彼からはこんな人だったなんてこと、とても想像がつかなかった


「悪いな、今日だけ多目に見て」


ポンと私の肩に手がふれる


そう言って私から去って行く彼の名札を見て、弱った心が一瞬で覚める
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