●罰ゲームの会●
タカシくん、無理やり私の手と彗くんの手を取り、否応なくガチッと組ませて握手させる


「え…うち入んの?」


彗くんが遠慮ぎみに呟く


「入るなんてまだ言ってないです」


きっぱり言った私に、タカシくんが怒り出す


「武士に二言はないんだからぁ~!菜満って書いてナミダちゃんて読むんでしょ?トモさんから契約の話聞いたかんね!」


しまった、コーイチがナミダって呼んだからだ…こんな形でバレるなんて


ふんっと鼻息荒くして、握ったままの私と彗くんの手をぶんぶんふる


契約ってほどの約束じゃないし、しかも私武士じゃありませぇ~ん…


タカシくん、そんな私はお構いなしに続ける


「彗くん、ナミダちゃんタイプみたいだから仲良くしてあげて」


ってさりげなく言った
< 67 / 297 >

この作品をシェア

pagetop