●罰ゲームの会●
「あ、麗子ちゃんここにいたんだ!一緒に前に行こーよ」


突然私たちの前に、一人の男性が現れる


あ、さっきコーイチを呼んだあの友達だ…そういえば、麗子さんのメアド聞いたとか言ってたよね


怪しいなあ…酔ってるのをいいことに麗子さんを騙さなきゃいいけど


訝しげに彼を見てると、彼の方を振り向いた麗子さんはニッコリ笑って


彼の手を取り、トモさんがいる前の方へご機嫌で歩いて行った


「た…助かった…」


彗くん、乱れた服をなおし大きく息を吐く


「彗くん…大丈夫?」


「あ…うん、そう…それでさ、あの日は」


彗くんが言いかけると、今度はトモさんがバタバタとこっちへやってくる
< 78 / 297 >

この作品をシェア

pagetop