刹那【短編】
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「キャー っ
やめて触らないで!!!!」
真っ暗で静まり返る公園に響く私の叫び声。
「うっせーな
だまれよ」
「ぅ ん゛っ・・・・・。」
そう言うと聡は私の口を片手で塞ぎ
もう一方の手で私の鳩尾を殴った。
かすむ視界
揺れる世界
もう駄目だよね・・・・ハハっ
笑っちゃう
自業自得だっての・・・・・・。
いいじゃんいつもやってることだしね(笑)
別に減るもんじゃないし....。
心の中で強がりを言う。
じゃなきゃ壊れちゃいそうだったから。
そんなコトを考えてる間にも
どんどん露にされていく肌。
その瞬間初めてお兄ちゃんと一つになれたときを思い出した。
幸せだったあのときを.......。