刹那【短編】

っっ・・・・───。





やっぱ嫌

こんな風に誰かと繋がってもお互い虚しさが残るだけ



助けて・・・・・
助けてよ
助けなさいよ馬鹿兄貴っっ!!!

私は朦朧とする意識のなか心の中でそう叫んだ。






もう駄目限界・・・・・。








「美央

     美央」




一瞬お兄ちゃんの声が聞こえたように思えた。
幻聴まで聞こえるなんて。




どんだけだよ私・・・・・・・。



私はそこで涙を流しながら意識を手放した。
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