刹那【短編】
見慣れた家具 

愛しい匂い

ここは・・・・・・・───
おにいちゃんの部屋だ。




なんで?
なんで私はここに居るの?





「ヒックっ

美央゛~よ゛がっだー(よかったー)」






ぼーっとしていた私に莉華は泣きながら抱きついてきた。







「よかった


ほんっとうによかった」








「莉華・・・・・。

ごめんね?
莉華怪我はない?

大丈夫?」





莉華の顔には絆創膏や包帯がたくさん巻かれてあってとても痛々しかった。









「うん!!

私は大丈夫。
若干怪我しちゃったけどね★」







莉華はそう言うと舌をちょっと出して可愛く微笑んだ。
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