刹那【短編】

308







そして・・・・・・・───



309号室【真田 剛】


と書かれたネームプレートの前で私は今
膝の上に両手を置いて、だたひたすら横引きの扉を見つめていた。








フゥ────。





私は大きく深呼吸をした。

「よしっっ」





ガラガラガラ~♪




私の開いた扉の先には、ベットに腰かけ
窓の外を眺めている愛しい人の後ろ姿があった。
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