あの夏を忘れない
「まぁまぁ…二人とも放課後までお勉強頑張ったんだからそろそろ帰ろうよ!遅くなっちゃったしさ。」






時計はもう4時をまわっていた。






今日は五時間目までだったから授業終了後から一時間以上も経っている。








「本当だ!四時過ぎてんじゃん!」



「私が最後だったからもう先生も職員室に行っちゃったし」








三人でそそくさと図書室を出ると静まり返った廊下を歩いた。







さっきまでの賑やかな廊下とは違い誰もいない廊下は不気味にさえ感じた。

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