あの夏を忘れない
先生に怒られている華に笑顔で手を振り教室を離れた。





華はがっくりと肩を落としプリントに目をやった。




もう少し待っててやってね!




申し訳なさそうな先生のジェスチャーを横目に図書室へ向かった。







先生とも目で会話できるようになろうとは…



これも華のおかげだろうか。





嬉しいのやら悲しいのやら複雑な気持ちで図書室に向かった。







図書室は日当たりの悪い立地条件のせいかひんやりと冷たい風とともに古本独特の良い香りが漂ってきた。


< 3 / 28 >

この作品をシェア

pagetop