あの夏を忘れない
「いやぁ…俺ってば賢いからさぁ!!」



「いや、賢かったら居残りしないし!」








間髪入れないツッコミににこにこと笑いながら近づいてきた。







「分かんないよ!俺は本当はすっごい天才で…でも敵をあざむくために仮の姿でみんなの前にいるのかも…」





にやりと笑いながら手をわしゃわしゃと動かす中川を見て吹き出してしまった。





「だいたい敵って誰ょ!?何をあざむくわけ??」





その訳の分からない中川の発想を、頭で想像して顔がほころぶ。













私の頭の中ではバイキンマンのような敵と戦う中川が、ビームとパンチを繰り出して空に飛び立っていった。

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