はなの気持ち
そして星野病院に着いた。

病院に入るなり、お母さんは

椅子に座っていたばーちゃんを通り過ぎて

診察室にいる先生の方へ向かった。

そして私はばーちゃんの横に座った。

「え?美月ちゃんどうした?」

突然質問してくるばぁちゃん。

「え・・・どうしたって何が?」

「いや・・・なんでココにいるの?」

「だってばーちゃんが電話で・・・」

「電話?してないよ」

まさか、さっきの記憶がない?

理解したくなかったけど、おかしい。

2分前ぐらいに電話したのに

それを覚えていないのは、ボケたから?

確かに60歳過ぎてるし・・・

そろそろボケてくるもんなのかな。


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