木漏れ日が差し込む場所
遠ざかっていく姿を眺めながら、私は動けずにいた。頭の中では数秒前のフレーズが繰り返し流れている。

どういうこと?

明日図書館に来るかと聞かれ、頷いた。私の返事に、分かったと答えた彼。

明日も会える。

そう思ってもいいのだろうか?

浮かんでくる考えは、自分に都合のいいものばかりだった。
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