木漏れ日が差し込む場所
*
こんなに一日を長く感じたのは初めてかもしれない。
時計を見ては、時間の進み具合に落ち込んで。五分後には同じ行動を繰り返す。
できるだけ考えないようにしているのに、気づけばその事ばかりが頭を占領していた。
「…ゆり!小百合ってば!」
「うん?」
「もう授業終わったよ」
「嘘!?いつ?」
「あんたがボーっとしてる間によ」
「私、行かなきゃ!」
「落ち着いたら、ゆっくり話聞かせなさいよ」
全てを見透かしているかのような発言。彼女とは長い付き合いだ。きっと薄々気づいているのだろう。
「うん。ありがとう千花」
こんなに一日を長く感じたのは初めてかもしれない。
時計を見ては、時間の進み具合に落ち込んで。五分後には同じ行動を繰り返す。
できるだけ考えないようにしているのに、気づけばその事ばかりが頭を占領していた。
「…ゆり!小百合ってば!」
「うん?」
「もう授業終わったよ」
「嘘!?いつ?」
「あんたがボーっとしてる間によ」
「私、行かなきゃ!」
「落ち着いたら、ゆっくり話聞かせなさいよ」
全てを見透かしているかのような発言。彼女とは長い付き合いだ。きっと薄々気づいているのだろう。
「うん。ありがとう千花」