木漏れ日が差し込む場所
おせっかいな友人に感謝しつつ、全速力で教室を飛び出した。

日頃の運動不足のせいか、校門までたどり着く頃には、息が上がっていた。

それでも速度を落とす訳にはいかない。

出会って四日目。

彼のことをほとんど何も知らないのに、気づけばどんどん惹かれていく自分が居た。

スピードに乗って、流れていく景色。

私の思いも加速して、もう止められない。

早く会いたい。

その思いだけが、私を突き動かしていた。
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