木漏れ日が差し込む場所
一時間が過ぎた頃。

すぐそばで、僅かな気配を感じた。

チラリと横を見ると、彼がノートを差し出している。

不思議に思いながらも手に取り、中身を確認する。

『今日は何時に帰る予定?』

突然の接触に驚きつつ、彼の問いかけに答えを返す。

『八時くらい』

私が書いた文字の下に、さらに書き込まれた言葉。

『了解』

何を?そう聞こうとしたけれど、ノートを引き取られれてしまった。

すごく気になるものの、自分から声を掛けることができない。
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