木漏れ日が差し込む場所
初めて正面から、しっかりと彼の顔を見た。

透けるような白い肌。

くせのあるやや長めの黒髪。

黒縁メガネから見える優しい瞳。

笑顔が似合う大きな口。

Tシャツにジーンズとラフな格好。

そのどれもが瞼の裏に焼き付いて離れない。

明日も会えるのだろうか?

会いたい。

もっと彼のことが知りたい。

そう、思うようになっていた。
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