流星群【短編集】
気が付けば、四人頭をくっつけあって、屋上に仰向けで寝転んでいた。
背中と後頭部に、冷たくて硬い屋上の感触がダイレクトに伝わってくるが。
目の前の星屑の痕跡に、みんな夢中だった。
3ヶ月後には、それぞれの道が別れて、新しいスタート地点に立つ四人。
それぞれの夢を叶えて、それぞれの軌道を描いて。
今この時は、流星のように一瞬で消えてしまう儚いものだけれど。
『今夜のこと、一生忘れない』
つぶやくように誰かが言った。