桜の樹の下で、微笑む君が見たくて
俺は振り返り絢香を見ると、
まだボーっと立っていた。


「もう大丈夫だよ。」


そう言って、私は絢香を抱きしめた。


そして頭を撫でてあげると、
ホッとしたのか、力が抜けていった。



「はぁー!! 怖かった。」


俺がそう言うと、絢香は笑った。


「ふふふっ。」


「はははっ」


俺も笑った。




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