桜の樹の下で、微笑む君が見たくて
ふらつく絢香を支えながら
なんとか玄関先までたどり着いた。



「ほんと、ふらふらだね。」


「だって、熱あるんだよ。」


絢香は弱々しく答えた。


「どれどれ。」


俺は絢香のおでこに自分のおでこをあてた。


「ほんと、少し熱いね。」


絢香の顔がこんなにも近くにある・・・


俺の鼓動は早くなっていく。


絢香が俺を見つめてる・・・



そして俺は絢香にキスをした。









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