実録 出会い系サイト!!『実話』
拓人は普通だった。でも、アタシは落ち着かなくて、ソワソワしていた。


「亜美ー、落ち着いてよ。そんなに緊張しなくていいから。」


と言って笑っていた。


「緊張するに決ってるじゃん! 初めて会うんだよ。
拓人だってアタシの家に行く時、緊張したでしょ!!」


アタシがそう言うと・・・


「そろそろ行こうか~。」


と、呑気な拓人。もう逃げる訳にはいかない。


“ガンバレ、アタシ!!”



心の中でエールを送って、拓人の車に乗った。


着いた場所は・・・・・・やっぱり。高級住宅街の中にある1件の家の前だった。


“やっぱり、すごいお家。門から玄関まで遠い・・・”



そんなことを考えながら歩いていると、いきなり玄関の扉が開いた。


「いらっしゃい、亜美ちゃん!」


出てきたのは、京香お姉さんだった。

< 212 / 235 >

この作品をシェア

pagetop