実録 出会い系サイト!!『実話』
外に出ると、ひんやりとした冷たい空気が流れていた。


アルコールで火照った体には心地いい風。


「行くよ、亜美。」


そう言われて拓人を見ると、強くしなやかな指が差し出されていた。



……………。



「ん!?……。」


アタシがぽかんとしていると、拓人は笑顔でアタシの右手を握った。


「亜美が迷子にならないようにネ…!」


一瞬意味がわからなかったが、アタシは拓人に手を引かれて歩き始めた。


最初はドキドキしていたが、拓人の手から伝わってくる暖かい温もりが、アタシの心を穏やかに包み込んでくれた。

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