深夜からボーリング大会は、5ゲーム投げ放題のハードなもので。


しっかり5ゲームとも全力投球したあたし達は、終わった頃には大疲労だった。


もう明け方。


お腹すいたー、なんて言い合いながら解散となる。


ヒロちゃんたちはヤスさんの車で帰り、


あたしはジュンさんに送ってもらうことになった。


「楽しかったなー」


ジュンさんが車に乗ってすぐに口を開く。


「お腹すきましたけどね」


あたしが笑いながら返すと、ジュンさんも笑いながら言う。


「ついでに言うと俺は疲れきった」


年ですねー、なんてまた冗談を言うあたしに、ジュンさんが軽く頭を叩く。


「あんまり変わんねーだろ?」


いつものやり取りに、笑い合うあたしたち。


そんな笑顔を見ながら、やっぱりジュンさんっていいななんて思ってしまう。


けど、すぐに埜乃ちゃんが浮かんできて気分が沈む。












< 32 / 65 >

この作品をシェア

pagetop