「…その人と戻るんですか?」


聞きたいような、聞きたくないような答え。


けどやっぱり気になって。


あたしは躊躇いながらもジュンさんに尋ねる。


「いや、ないと思うよ?」


ジュンさんは、ジグソーパズルから目を離さずに即答。


あたしは安心して、心の中で大きく息をついた。


ふいに。


ジュンさんが手を止めてあたしの方を見る。


「何?ヤキモチ?」


酔っ払っているのか、テンションの高いジュンさんが冗談のように言う。


「元カノさんに取られると思った?」


ニコニコしながら、あたしの頭を撫でるジュンさん。


心臓が飛び出るかと思った。


この人、あたしの気持ち知ってるの?って焦った。


「そんなわけないでしょ!!」


あたしも必死に笑って、手を振り払った。


「調子乗んな!!」


頑張って、冗談のように返す。


ですよねー、なんてジュンさんが笑って。


またジグソーパズルを再開した。













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