メロンパン

「もしもしっ」

「あ、寝てたー?声ガラガラっ」

「電話の着信で目覚めたとこ」

「うちのおかげじゃーん!」




 瞼を擦りながら、
 亜矢の高い声に耳を傾ける。




「てか、今終わったよ」

「じゃあ今からそっち行くね」

「はいよー、待ってまーす」




 携帯を片手に鞄を持ち、
 あたしは誰もいない教室を出た。




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