メロンパン

 亜矢のいる体育館に行くと、
 輪になって何かをしていた。




「お、奈保来たーっ」




 亜矢の言葉に、
 皆が一斉にある一方を見る。




「奈保りーんっ!」

「なぼっっ」

「奈保じゃんっ」




 皆が口々にあたしを呼ぶ。


 ここにいる
 バド部のほとんどの子は、
 亜矢を通じて親しくなった。

 皆凄く良い子ばっかで、
 ノリも良いし、
 絡みやすいし、
 かなりの友達思い。

 帰宅部のあたしにも、
 皆は仲良くしてくれている。




 _
< 11 / 16 >

この作品をシェア

pagetop