メロンパン

 受信BOXを閉じ、
 なんとなくの気分で
 亜矢にメールを送ろうと
 新規作成を開いた瞬間、
 教室の前の扉が勢いよく開いた。

 とっさに携帯を閉じ、
 机の中にしまいこんだあたし。

 
 入って来たのは、
 同じクラスの高田 潤也。

 あたしの隣の席の男子。




「栢山じゃん。何してんの?」




 扉の前で
 あたしに話しかける高田。




「ボーっとしてただけ」




 _
< 4 / 16 >

この作品をシェア

pagetop