pain
勉強について
どういう仕組みなのかまるで理解できなかった

ただ僕は
授業中ぼんやりと窓の外を見ていた
校庭の木を見て
何かを想像した

僕はただ
好きなことはこだわった

美術の時間だけは生き生きしていた
美術の成績は振るわなかった
夏休みなどで
美術の課題などちゃんと仕上げたことなど無かった
その代わり
気が向けば友達の美術の宿題を代わりに仕上げて
自分の義務についてはまるで無頓着だった

たった一人いたその親友は
結果的に僕の美術的才能に何の疑いも持たなかった
僕には
美術の時間に
最初の図画の時間で下書きを周りの連中が驚嘆するほどの
注目を集めながら
結果的に先生の評価を受けれるような優れた仕上げにたどり着く
保障などどこにも無かった


絵が上手い奴
そんなレッテルだけは貼られた
けれど美術の成績はいまひとつだった
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