pain
僕は落ち込んでいた

いつになったら僕の理解者は現れるのだろう

次の日は地獄だった
体が重く起き上がれなかった。


その原因もはっきりした
昨日精神科のクリニックの先生が処方した精神薬を僕の食事に混ざっていたことだ

母の仕業だった

体がしんどかった
薬を飲むことでこんなにしんどいといった感覚は予想もしていなかった

そして あんなに得意だったイラストも手が震えて描けなくなり
そのうち描く気がしなくなり
気分が酷くしんどくなった

一週間近くしんどい状態は続いた
逆らう気は起きなかった

ただ自分の理解者はいない
そのことが余りにも悲しくて
逆らう気より
悲しみでいっぱいだった


そのうち地元の新聞社のイラストの仕事の締め切りが来た
当然手が震えて描ける状態でなく

二週間そういった状態が続いたため
僕に任された企画は破棄される形で終った


僕は自分なりに希望を持って取り込もうとしていた夢を
たった一つの夢をことごとく簡単に失ってしまった。
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