sky ‐キミと羽ばたく大きな空へ‐
でも、私は諦めなくちゃいけない。
大樹には、好きな人がいるから。
大樹の好きな人は、私とは全然違う。
白石 真心(しらいし まこ)。
優しくて、誰にでも好かれるような人で、なによりすごくかわいい人だった。

―――――そんな時の休み時間
次の授業の教室に移動しようとしていたら、ある人の話が聞こえてきた。
「真心さぁ、大樹君のことどうするの?大樹君って、絶対真心のこと好きだよ。だって、いつも真心のこと見てるもん。」
え?
「だよね。あたしもそう思うよ。」
「あはは。あたし、告白されたらOKするよ。だって、大樹君かっこいいもの。」
何言ってるの?
「真心ったらぁ。モテるからって。」
「うらやましいなぁ。」
「あはははは。」
何なの?
大樹は真剣にあなたのことが好きなのに。
大樹の気持も考えないで・・・。
ひどいよ・・・。

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