sky ‐キミと羽ばたく大きな空へ‐
「奏多!ねぇ、見て!!!」
里緒ちゃんと詩織ちゃんが言う。
「おぉ!いいじゃん!!!かわいくなったな!」
『あ・・ありがとう!』
「前より全然こっちのがいいよ!今度からそうして来いよな!」
『うん』
里緒ちゃんと詩織ちゃんが小声で言う。
「良かったね♪」
『里緒ちゃんと詩織ちゃんのおかげだよ!』
「あははっ!」
キーンコーンカーンコーン♪
チャイムが鳴った。
「んじゃぁ、そろそろ行くわ。じゃぁ、またな!」
『うん!じゃぁね。』
そう言って奏多は行ってしまった。
「ほんと、良かったね。」
「うん、うん。ほんとだよ。」
『2人ともありがとうね!』
「いえいえ^^あっ!メイクの本あげるよ!」
『えっ!いいの?』
「うん。いいの♪」
『ありがとう。』
「うん。明日から、かわいくして来なよ!」
『うん』

本当に、奏多への気持ちは大きくなるばかり。
このころの私には、奏多の苦しみが分かっていなかったね。
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